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食品微生物検査の手順
(カンピロバクター)

標準試験法(NIHSJ-02)

 

<試料調製・増菌培養>

検体25gを採取し、100mlのプレストン増菌培地を加え、30秒間ホモジナイズします。
プレストン増菌培地

<微好気環境の作り方>

微好気条件下で42℃、24~48時間培養
ジャーに入れる

<選択分離>

増菌後の培養液を油層をできる限り避けて採取し、第一および第二選択分離培地に画線塗抹し培養します。
mCCDA培地
スキロー寒天培地など

<判定>

24時間では、カンピロバクター・ジェジュニ/コリの発育は悪いので、48時間培養し、判定します。

<純培養>

選択分離培地上に発育した集落のうち、カンピロバクター・ジェジュニ/コリと思われる集落を計5個釣菌し、非選択培地に継代して、37℃で24~48時間微好気培養を行います。

<同定>

疑わしい集落を1つ釣菌し、鑑定試験を行います。 ・カタラーゼ試験 ・オキシダーゼ試験 ・菌形の観察

迅速法(カンピロバクター属検出キット)

 

<前処理>

リンス液の場合:検体をBPW400mlでリンスする。
肉片検査の場合:検体25gを採取し、225mlのボルトンブロスを加え、ホモジナイズします。
ホモジナイズ

<前培養>

リンス液の場合:50mlの遠沈管にリンス液27mlと倍濃度のボルトンブイヨン(ボルトンブイヨン選択剤と事前に調製)27mlと混合培養します。(微好気環境は不要)
肉片検査の場合:ストマッカー袋のまま微好気環境下で培養します。
遠沈管で混合培養
培養液500bを1.5mlチューブへ移し、10分間加熱します。
1.5mlチューブへ移し、10分間加熱
チューブから、5bを試薬入りPCRチューブに移し、サーマルサイクラーへセットします。
プログラムは“CA“を選択し、運転します。(所要時間:75分)

PCRチューブを取り出し、Buffer Bを直接4滴入れ、200bを専用カセットのウィンドウに滴下します。
2分後、再度Buffer Bを直接カセットウィンドウに4滴入れます。
1分後に、カセットウィンドウを開け、判定します。

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