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食品微生物検査の手順
(サルモネラ属菌)

公定法

  公定法
前増菌培養 緩衝ペプトン水(BPW)
選択増菌培養 RV培地、TT培地
選択分離培地 ・H2S産生により判定する培地
MLCB培地、DHL寒天培地、XLD培地→1種類選択
・H2S産生によらず判定する培地
BGS培地、CHS培地、ESⅡ培地、SM2培地→1種類選択

<前増菌培養>

緩衝ペプトン水225mlと検体25gをホモジナイズし、インキュベーターで培養します。
ホモジナイズと培養のイメージ

<選択増菌培養>

増菌培養液0.1mlをRV培地10mlへ接種します。
増菌培養液1mlをTT培地へ接種します。
そして恒温水槽で培養します。
恒温水槽での培養イメージ

<選択分離培養>

2種類の分離平板培地に選択培養液を1白金耳量画線塗抹し、インキュベーターで培養します。
インキュベーターでの培養イメージ
MLCB、DHL、XLD:黒色をサルモネラと推定する。
BGS:無色透明で培地色が赤色になったものをサルモネラと推定する。
CHS:藤色をサルモネラと推定する。
ESⅡ、SM2:ピンクをサルモネラと推定する。
(分離用寒天培地上でのサルモネラ集落の色についてはあらかじめ検証後に試験に使用すること)

<鑑別試験>

定型的集落が認められたら各培地から3個釣菌し、TSI寒天培地、LIM培地に接種・培養します。
釣菌・接種・培養のイメージ

<判定>

判定のイメージ
陽性が出たものは、サルモネラ診断用血清でO抗原の群別を行います。

迅速法(サルモネラ属鑑別キット)

手順1

緩衝ペプトン水225mlと検体25gをホモジナイズしインキュベーターで培養します。
ホモジナイズと培養のイメージ

手順2

増菌培養液1mlを1.5mlチューブに入れ、10分間加熱し、室温まで冷却します。
加熱・冷却のイメージ

手順3

5bをPCRチューブに入れ、サーマルサイクラーへセットし、プログラムは”SS”を選択、運転します。(所要時間75分)
bをPCRチューブに入れたイメージ

手順4

PCRチューブを取り出し、Buffer Bを直接4滴入れ、200bを専用カセットのウィンドウに滴下します。
2分後、再度Buffer Bを直接カセットウィンドウに4滴入れます。
1分後、カセットウィンドウを開け、判定します。
陰性・陽性のイメージ

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