分子蒸留装置 AB25F-3-1
特徴
この分子蒸留装置は、上部ロートから滴下した試料液が中心のラセン面に沿って下降する間に蒸発し、放射状に蒸散した蒸気は冷却された外筒に接して凝縮されます。従って、中心と外筒との距離が分子の平均自由行程以内にあるため、分子が互いに衝突しないで凝縮される構造です。仕込み用滴下ロートに軽液と重液を混合した原料液を仕込み、熱媒用フラスコ(下部中央のフラスコ)には、用途に応じた種類の熱媒を仕込み加熱します。熱媒は対流で本体装置AB25F-3-1の内部を上昇し、右側の下降管を経て熱媒フラスコに戻ります。装置本体ジャケットには冷却水を通しておきます。左上部の冷却コンデンサーにはドライアイスアセトン等の寒剤を入れて冷却しておきます。操作法は、まず左上部の冷却コンデンサーのノズルから系内を減圧にし、次いで、滴下ロートから原料を滴下すると、重液はそのまま流下して左側の受器に溜まり、軽液は蒸発して蒸気になり、ジャケットで冷却されて液に戻り右側の受器に溜まるので、2液が連続的に分離されます。例えば、溶媒の分離、樹脂分の除去などに威力を発揮します。
仕様
型番:
AB25F-3-1