溶剤支援フレーバー蒸発装置 SAFE(Solvent Assisted Flavor Evaporator) AB25-I-2
特徴
エーテルなど油分同伴性を有する低沸点溶剤を使用して、天然物中の微量有効成分を低温蒸発によって取出す装置です。熱に不安定な物質を効率良く取出すことができます。SAFE(SolventAssistedFlavorEvaporator)使用法左上にある滴下槽下部のコックが閉じられていることを確認してから滴下槽に試料溶液を仕込み、左下加熱フラスコを外部から30℃程度の温水で暖め、装置内にも30℃程度の循環水を流して暖め、右下受器フラスコを外部から液体窒素で冷却し、受器上トラップにも液体窒素を入れて冷却します。通常、試料はエーテル抽出液としますが、塩化メチレンなどを使用することもできます。受器上トラップのノズルから装置内を真空ポンプで減圧にします。真空ポンプの手前には、念のため液体窒素冷却トラップを置きます。減圧下で滴下槽下部のニードルコックを徐々に開け、フラッシュ蒸留を行ないます。溶剤および軽質成分が受器フラスコに回収されます。重質成分は加熱フラスコに残ります。蒸発潜熱のためニードルコックの外部に霜が付着するので、時々外部からドライヤーなどを使用して暖める必要があります。蒸留終了後、必要に応じて、受器上トラップの液体窒素を除去し、受器フラスコを暖めて溶剤をトラップに回収し、受器に軽質成分のみを残すこともできます。参考文献;EurFoodResTechnol(1999)209:237-241,W.Engel,W.Bahr,P.Shieberle)
仕様
型番:
AB25-I-2