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カトラリーの種類と用途ご紹介します!

食事をするためにはかかせない存在である”カトラリー”。
サイズや形状、種類がたくさんありますが、どの場面でどのカトラリーを使うのか、
すべてを把握している方は少ないのではないでしょうか?
飲食店の皆様も料理にあった適切なカトラリーをきちんとご準備できていますか?

カトラリーの種類について用途別にご紹介します。

1.カトラリーとは

カトラリーとは




カトラリーとは、食卓で使用する
ナイフ、フォーク、スプーンの総称です。
欧米の食生活から生まれたもので、明治になって諸外国、特に欧米との付き合いが深まり、
西洋式の施設の誕生や生活様式が取り入れられると、
日本国内にも次第に普及してきたようです。

カトラリーのサイズは、以下の2種類です。

■テーブル:大きめのサイズで、肉料理などに適しています。
■デザート:小さめのサイズで、前菜やデザートに使用します。


「テーブル」よりも少し小振りな「デザート」は、体格が小さい日本人にはちょうどいいサイズです。コース料理を通して使用する場合もあります。

2.ナイフの種類と用途

ナイフ全種類の画像

  
品名
用途
1 テーブルナイフ 肉料理用(正式)
2 デザートナイフ オードブル、肉料理、デザート用
3 フィッシュナイフ 魚料理用
4 ステーキナイフ ステーキナイフは肉、特に筋のある赤身肉の切り分けに特化
5 フルーツナイフ フルーツ、ホットケーキ用
6 バターナイフ バター、チーズ、ジャム用
(バターディッシュから各自のパン皿にバターを取る用)
7 バタースプレーダー バター、ジャム用
(各自のパン皿からバターにパンを塗る用)
ヨーロッパの食文化では、塊で調理された肉料理を各人が好みの大きさに切り取って食べる風習があり、
料理に合わせて特化した多種類の食卓用ナイフが広く用いられてきました。
肉の塊を切り分ける「ステーキナイフ」、果物用の「フルーツナイフ」には切れ味の良い刃がついています。
また、バターやジャムを塗るための「バターナイフ」、「バタースプレター」は切れ味を必要としないため刃が付いていないタイプが多いです。

3.フォークの種類と用途

フォーク全種類の画像

  
品名
用途
1 テーブルフォーク 肉料理用(正式)
2 デザートフォーク オードブル、肉料理、デザート用
3 フッシュフォーク 魚料理用
4 ケーキフォーク ケーキ、フルーツ用
5 サラダフォーク サラダ用(アメリカ式)
6 オイスターフォーク 貝料理用(牡蠣)
7 カクテルフォーク フルーツカクテル、海老、カニ用
8 フルーツフォーク フルーツ、ホットケーキ用
9 コールドミートフォーク ローストビーフやハム用(冷えた肉用)
ケーキといえば、クリームが乗ったふわふわと柔らかいものをイメージしますが、かつてのケーキはそれはそれは硬かったようです。
一口大のサイズに切り取って食べる際に、①少しでも切り取りやすいようフォークの外側を薄くしたこと②薄くしたことがわかるよう
刃を太くし、先端に「切り欠き」を加えたことがケーキフォークの始まりと考えられています。


4.スプーンの種類と用途

スプーン全種類の画像


  
品名
用途
1 テーブルスプーン 肉・魚両方の料理やスープ料理用
2 テーブルスープスプーン スープ用
3 デザートスプーン ライス、スープ、デザート用
4 デザートスープスプーン スープ用
5 フィッシュソーススプーン 魚料理用、デザート用
6 ブイヨンスプーン ブイヨンスープ、ドレッシング用、海老、カニ用
7 ラージティースプーン ティーフォークにサイズを合わせたアメリカ輸出用
8 ティースプーン 紅茶、フルーツカクテル用
9 コーヒースプーン コーヒー用
10 デミタススプーン エスプレッソコーヒー用
11 アイスクリームスプーン アイスクリーム用
12 ハニースプーン 蜂蜜、ジャム用
13 ポテトスプーン ジャガイモ料理用
(ドイツ式、ドイツはジャガイモを主食のように食べるため)
スプーンという言葉そのものは、古代アングロサクソン語の「かけら」「木片」を意味する「スポン(spon)」に由来すると 言われていますが、フランス語では「スプーン」を意味する「キュイエール(cuiller)」、ギリシャ語では「貝」を意味する「コクロス(kokhlos)」、 ラテン語では「かたつむり」を意味する「コクレア(cochlea)」が語源とされています。

「銀の匙をくわえて生まれてきた」という言い回しがありますが、これは、キリスト教が関係しています。
イギリスでは、キリスト教の洗礼式にスプーンを贈る習慣があり、そのスプーンの材質は、身分や貧富の差により異なっていました。
このことから、裕福な家で生まれたことを「銀の匙をくわえて生まれてきた」と表現するようになりました。

5.日本で生まれたカトラリーの種類と用途

最初にカトラリーは欧米の食生活から生まれたものと紹介した通り、基本的には海外の食事に合わせたものが多いですが、 日本のレストランやカフェなどで新しい洋食やスイーツ、ドリンクなどのメニューが増えるごとに、日本独自のカトラリーが誕生しました。
日本で最初に生まれたカトラリーは「ヒメフォーク」と言われています。
そのほかにもたくさん日本人の食事に合わせたカトラリーが多数誕生しています。
日本で生まれたカトラリーをご紹介いたします。

日本で生まれたカトラリー全種類の画像


  
品名
用途
1 ヒメフォーク 和菓子、 フルーツ、ケーキ用
2 ティーフォーク ティースプーンにサイズを合わせた仕様
3 パスタフォーク ロングパスタ、ショートパスタ用
4 ソーダスプーン パフェ、アイスクリーム、アイスティー用
5 メロンスプーン メロン、スイカ用
6 グレープフルーツスプーン グレープフルーツ、フルーツ用
7 ティーメロンスプーン ロングメロンスプーンのハンドルをティースプーンハンドルのように短かい仕様、
家庭でも使いやすくしました
8 カツカレースプーン カツカレー用
9 ロングアイスクリームスプーン パフェグラス用にロングハンドルにしました
10 ロングケーキスプーン ケーキ、フルーツ用
11 ミツマメスプーン みつまめ用
12 イチゴスプーン イチゴ用
13 スマートスプーン ごはん用(カレーや丼など)

6.豆知識

あずきちゃんが豆知識を紹介

【ステンレスは何故錆びにくい?】

ステンレスは空気中の酸素に触れると、クロム(Cr)が酸素と瞬時に結びついてその表面に「不動態被膜」と呼ばれる被膜を作り出します。
この被膜が科学的に大変安定しており、いろいろな化学物質を寄せ付けないことから、無類の錆びにくさを発揮します。
また、何らかの理由で表面の被膜を削られても、酸素に触れることで被膜が再生するため、錆びにくさが持続しますが、逆に表面への 酸素の供給が絶たれると、被膜が無くなりただの鉄合金となってしまいます。

ちなみに、ステンレスが生まれ持つこの被膜をさらに分厚くすることで干渉色を作り出す技法を「黒酸化発色」といいます。
光の屈折現象によってステンレスに色を出し、防腐性を向上させます。
その見た目の美しさ、珍しさから、カトラリー業界でも注目されています。

ステンレスカトラリー画像

【長持ちさせるコツ】

①つやを保つためには、硬いたわしやスポンジはNG!
②アイテムごとに食器棚を区切って収納すると傷が付きにくいです◎
③使用後はぬるま湯と洗剤で優しく洗い、良く拭いて片づけましょう。

カトラリーを使って食事する画像